彼世(読み)あのよ

精選版 日本国語大辞典 「彼世」の意味・読み・例文・類語

あの‐よ【彼世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人が死んでから赴くと考えられている世界。死後の世界。来世冥途(めいど)後世(ごせ)。かの世。⇔この世
    1. [初出の実例]「かく数ならず思はれたりとならば、この世にも、あのよにも深くつらしと思はん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「竟(つひ)他界(あのよ)の人となりぬ」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四)
  3. ( 基準としていう語 ) 前に過ごした世界。現世娑婆(しゃば)
    1. [初出の実例]「宇津の山部の現(うつつ)にも、逢れぬ事を苦に病みて、むなしくあの世を去りけるが」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む