後れ先立つ(読み)オクレサキダツ

デジタル大辞泉 「後れ先立つ」の意味・読み・例文・類語

おくれ‐さきだ・つ【後れ先立つ】

[動タ五(四)]
一方が生き残り、一方が先に死ぬ。
「―・つ嘆きのないように二人寿命をおなじにとまで願った」〈中勘助菩提樹の蔭〉
「限りあらむ道にも―・たじとちぎらせ給ひけるを」〈桐壺
あとになったり、先になったりする。
「身をしれば雲居の雁の一つらも―・つねをや鳴くらん」〈新後撰・雑下〉

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精選版 日本国語大辞典 「後れ先立つ」の意味・読み・例文・類語

おくれ‐さきだ・つ【後先立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
  2. あとになったり、先になったりする。あい前後する。
    1. [初出の実例]「おそくとく色づく山のもみぢ葉はをくれさきだつ露や置くらん〈在原元方〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)秋下・三八一)
  3. ある者は生き残り、ある者は先に死んでゆく。死別する。
    1. [初出の実例]「すゑのつゆもとのしづくや世の中のおくれさきたつためしなるらん」(出典:遍昭集(10C後か))
    2. 「おくれ先立つ世の習ひ、誰が先やら知れぬわいの」(出典:歌舞伎・曾我綉侠御所染(御所五郎蔵)(1864)六幕)

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