後家島田(読み)ゴケシマダ

デジタル大辞泉 「後家島田」の意味・読み・例文・類語

ごけ‐しまだ【後家島田】

江戸時代、後家となった中流以下の女性が結った島田髷まげ元結の上に白いしごき紙を結んだもの。主に京坂で行われた。後家まげ・わげ

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精選版 日本国語大辞典 「後家島田」の意味・読み・例文・類語

ごけ‐しまだ【後家島田】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「島田」は島田まげの意 ) 江戸時代、後家となった女性が結った髪の名。島田まげの元結(もとゆい)の上を、白いしごき紙で隠したもの。くし、銀かんざしのほかは、こうがいなどいっさい用いない習慣であった。主に京、大坂の中流以下で行なわれた。また、喪中は、まげに白紙をかけていたという。毛巻き。後家まげ。後家わげ。
    1. 後家島田<b>①</b>〈守貞漫稿〉
      後家島田守貞漫稿
  3. 江戸時代、男子の結髪法の一つ。または、その髪の形。男伊達(おとこだて)が好んで結ったもの。
    1. [初出の実例]「立髪蝉折れ後家しまだ、抱鬂(ばちびん)糸鬢(いとびん)手先下がり、大張り小張り唐犬びたい、二十六人車座に並べば」(出典浮世草子好色万金丹(1694)二)

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