後朝(読み)コウチョウ

デジタル大辞泉 「後朝」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちょう〔‐テウ〕【後朝】

その翌朝。あくる朝。ごちょう
「―、蔵人くらんど左衛門権佐ごんのすけ定長、太政入道宿所に参じて」〈盛衰記・一三〉
男女が共寝した翌朝。きぬぎぬ。ごちょう。
「―の心を詠める」〈金葉・恋上〉

ご‐ちょう〔‐テウ〕【後朝】

こうちょう(後朝)」に同じ。
除目ぢもくの―には」〈今昔三一二五

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精選版 日本国語大辞典 「後朝」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちょう‥テウ【後朝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その翌朝。明くる朝。ごちょう。
    1. [初出の実例]「今日暫占仙洞静。後朝皆入帝京忙」(出典:粟田左府尚歯会詩(969)暮春見藤亜相山荘尚歯会詩〈紀伊輔〉)
  3. 男女が共寝した翌朝。恋人同士の別れの朝。きぬぎぬ。ごちょう。
    1. [初出の実例]「後朝の心を」(出典:金葉和歌集(1124‐27)恋上・三九八・詞書)

ご‐ちょう‥テウ【後朝】

  1. 〘 名詞 〙こうちょう(後朝)易林本節用集(1597)〕

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