後紐（読み）うしろひも

精選版 日本国語大辞典

うしろ‐ひも【後紐】

〘名〙

① 小児の衣服に用いる付け紐の一種。着物のえりに縫いつけ、後ろにまわして結ぶようにした紐。男児は袴着、女児は帯解きまで着用する。うしろひぼ。〔日葡辞書（1603‐04）〕

② ①のついた衣服を着るような幼い時。幼少時。小児期。また、幼児。うしろひぼ。

※雑俳・三尺の鞭（1753）「ころころとてまりだかへるうしろひも」

③ 袴の背部につけてある紐。うしろひぼ。→後ろ腰①

うしろ‐ひぼ【後紐】

〘名〙

① ＝うしろひも（後紐）①

※日葡辞書（1603‐04）「Vxirofibono(ウシロヒボノ) ワラベ」

② ＝うしろひも（後紐）②

※浄瑠璃・赤染衛門栄華物語（1680）一「うしろひぼのころよりも、姫君に仕へ」

③ ＝うしろひも（後紐）③

出典　精選版 日本国語大辞典