日本歴史地名大系 「後面村」の解説
後面村
ごめんむら
- 高知県:南国市
- 後面村
郷地検帳に「稲吉」とあり、検地面積二二町八反余。大部分は長宗我部氏一門の広井氏の所領で、それを農民が耕作、一九筆の居屋敷もほとんど農民の居住となっている。
近世初期、執政野中兼山の商業振興策の一環として当村東北部の開発が進められ、開発地を中心に後面町が成立した。この後面町が諸役御免の地であったためか、また稲吉村の地もすべて後面町と称したのかつまびらかでないが、稲吉村の名は近世の郷帳類にはみえない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報