徐浩(読み)じょこう(英語表記)Xú Hào

改訂新版 世界大百科事典 「徐浩」の意味・わかりやすい解説

徐浩 (じょこう)
Xú Hào
生没年:703-782

中国,唐代の書家。字は季海。越州(浙江紹興)の人。若くして明経に挙げられ,粛宗が即位すると(756)中書舎人を拝し,多くの詔令を作った。代宗(在位763-779)のとき,吏部侍郎,集賢殿学士となり,没後太子少師を贈られた。書は八分(はつぷん),楷,行をよくした。作品に《嵩陽観碑》,《不空和尚碑》,《大証禅師碑》などがあり,書に関する著述として《論書》《古跡記》(ともに《法書要録》所収)がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「徐浩」の意味・わかりやすい解説

徐浩
じょこう
Xu Hao; Hsü Hao

[生]長安3(703)
[没]建中3(782)
中国,唐の官僚。越州 (浙江省紹興) の人。字は季海。諡は定始。若くして明経科に合格し,著名な文人官僚の張説 (ちょうえつ) の推挙を受けて多くの官職を歴任した。安史の乱のときは襄陽太守本郡防禦使であった。草書隷書に巧みで,粛宗の詔令はみな徐浩の手になったといわれる。粛宗の信任は厚かったが,時の権勢者の宦官李輔国のそしりを受けて左遷された。代宗朝に再び中央に召され,やがて広州の節度使となったが,そこで貨財を蓄積したことを弾劾されて,再び左遷された。

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