中国、唐玄宗(げんそう)朝の宰相、詩人。洛陽(らくよう)(河南省洛陽市)の人。字(あざな)は説之(えつし)、または道済(どうさい)。諡(おくりな)は文貞。688年(垂拱4)詞標文苑(ぶんえん)科に及第。太子校書郎から鳳閣舎人(ほうかくしゃじん)となったが、権臣張易之(ちょうえきし)に逆らい、欽州(きんしゅう)(広東(カントン)省欽県)に流された。張易之の死後呼び返され、工部侍郎などを歴任。睿宗(えいそう)の即位後宰相となり、玄宗朝には燕(えん)国公に封ぜられた。のち門閥官僚と対立して左遷、罷免の処置を受けたが、そのつど復帰し、左丞相(さじょうしょう)に至って死んだ。文学者としても当時の文壇の指導的立場にあり、許国公の蘇頲(そてい)と並んで「燕許大手筆」と称された。『張説之文集』25巻がある。
[斎藤 茂]
『『張説の伝記と文学』(『吉川幸次郎全集11』所収・1974・筑摩書房)』
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…太陽運行の不等であることを考慮して,太陽の運行表を決め,計算には不等間隔二次差近似補間を用いるなど,画期的な暦法であった。727年に草稿ができたが一行は死亡し,張説(ちようえつ),陳玄景らの編訂によって暦術7編,略例1編,暦議10編が成立した。日本では763年(天平宝字7)8月から儀鳳暦に代わって施行され,856年(斉衡3)まで用いられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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