徐霞客(読み)じょかかく(その他表記)Xu Xia-ke; Hsü Hsia-k`o

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「徐霞客」の意味・わかりやすい解説

徐霞客
じょかかく
Xu Xia-ke; Hsü Hsia-k`o

[生]万暦14(1586)
[没]崇禎14(1641)
中国,末の旅行家。江蘇省江陰県の人。本名は徐宏祖,字は振之,霞客は号。幼時から歴史,地理書を博覧し,実地名山大川を訪ね,見聞するところが多かった。その旅行記を『徐霞客遊記』というが,後人の編集したもので,原本の3分の1にすぎないという。その足跡の及ぶところは,五岳はもとより,五台山,天台山,黄山,武夷山などから湖南,広西,貴州,雲南などの南西各省にも及び,揚子江上流の源流をきわめたともいう。この遊記には多くの版本があるが,丁文江の校訂した活字本 (20巻,1928) が最もよいとされる。

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