御初穂(読み)おはつお

精選版 日本国語大辞典 「御初穂」の意味・読み・例文・類語

お‐はつお ‥はつほ【御初穂】

〘名〙 (「お」は接頭語)
神仏に供える、その年初めてとれた野菜穀物などの農作物。また、神仏へ奉納する金銭米穀など。
※俳諧・生玉万句(1673)「神前にお初尾ほどや初さくら〈高家〉」
他人に先んじて、最初に食べ味わうこと。また、そのたべもの。転じて、初めて物を使うこと。
歌舞伎蔦紅葉宇都谷峠(文彌殺し)(1856)序幕「『三太、おぬしも呑んだか』『お初穂をやらかしました』」
③ 心づけの金銭をしゃれていう。
団団珍聞‐一号(1877)「早いものろいもお初穂(ハツホ)次第うちっとましておくんなせい」

お‐はつほ【御初穂】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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