御国詞活用抄(読み)ミクニコトバカツヨウショウ

デジタル大辞泉 「御国詞活用抄」の意味・読み・例文・類語

みくにことばかつようしょう〔みくにことばクワツヨウセウ〕【御国詞活用抄】

江戸中期の文法書。1巻。本居宣長著。天明2年(1782)ごろ成立。動詞・形容詞など活用語語尾変化の型を五十音順配列語例が豊富で、のちの活用研究に資するところ大であった。

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精選版 日本国語大辞典 「御国詞活用抄」の意味・読み・例文・類語

みくにことばかつようしょう ‥クヮツヨウセウ【御国詞活用抄】

江戸中期の文法書。一巻。本居宣長著。天明二年(一七八二)ごろ成立。動詞・形容詞など活用語の語尾変化の型を二七種に分類、その例を五十音順に示したもの。豊富な語例を持ち、後の活用研究の進展に寄与するところが大きかった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御国詞活用抄」の意味・わかりやすい解説

御国詞活用抄
みくにことばかつようしょう

本居宣長の手に成る文法書。天明2 (1782) 年頃一応成立したと推定される。刊行は 1886年。ただしその成立事情は複雑で,原本『活用言冊子』の段階から本居一門の共同研究的性格をもっていたようで,多くの写本がつくられ,増補修正が加えられている。『言語活用抄』などとも題す。用言の活用の研究で,活用語尾パターンを 27種類に分類し,それに属する語例を五十音順にあげている。鈴木朖 (あきら) の『活語断続譜』や本居春庭の『詞八衢 (ことばのやちまた) 』の成立に影響を与えている。

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