御島石部神社(読み)みしまいそべじんじや

日本歴史地名大系 「御島石部神社」の解説

御島石部神社
みしまいそべじんじや

[現在地名]柏崎市本条 鹿島

長鳥ながとり川左岸に位置する。祭神武甕槌命で鹿島かしま社とも称した。「延喜式」神名帳の三島郡六座のうちに「御嶋石部ミシマノイソベノ神社」とある。創建年代は不詳。神官五十嵐家は祖先を三輪氏と称し、五十嵐小豊次が同家に滞在した際に五十嵐姓を称したと伝える。五十嵐家には五十嵐小豊次の遺品と伝えるものがある。戦国期には北条きたじよう城主北条高広の祈願所となったという。文明元年(一四六九)二月二三日の専称寺界阿寄進状(五十嵐文書)によると、専称せんしよう寺の鎮守であったことが知られ、同寺界阿より鎮守田として「茶木下」の田地二〇〇苅、祭田として「窪田」三〇苅が寄進されている。


御島石部神社
みしまいそべじんじや

[現在地名]西山町石地 二田添

石地いしじ集落中央の石部山麓の字二田添ふただぞえにある。境内には老松と椎の樹叢が茂る。祭神大己貴神。旧村社。「延喜式」神名帳の三島郡六座のうちに「御嶋石部ミシマノイソベノ神社」とある。「刈羽郡神社明細帳」によると、御島石部大菩薩あるいはのちに末社二田神社を合祀したことから二田大菩薩とも称し、元禄(一六八八―一七〇四)以降は両社号を混じて御島二田神社とも称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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