中央アルプス南端の恵那(えな)山を中心に伊那谷(いなだに)側の飯田(いいだ)一帯、木曽(きそ)街道の中津川、馬籠(まごめ)、妻籠(つまご)などに、古くから伝えられる山家(やまが)料理。山の神に捧(ささ)げる食物から始まり、宿駅制定によりしだいに茶店などの商品となっていった。白飯を半練りにした餅をこしらえ、クルミ、ゴマ、ラッカセイをすりつぶしてみそと和(あ)えたたれを塗り、炭火でこんがり焼き上げた香ばしい食品である。飯田側はへぎ板状の串(くし)に餅を楕円(だえん)状に塗り付ける。御幣をかたどったものだが、形状からわらじ御幣ともよばれる。中津川方面では幕末ごろにはすでに団子形式に変化していた。
[沢 史生]
半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...