御後(読み)ゴゴ

デジタル大辞泉 「御後」の意味・読み・例文・類語

ご‐ご【御後】

神・天子神殿宮殿などを敬って、その後ろをいう。
紫宸殿ししんでん賢聖障子けんじょうのそうじ北側広廂ひろびさしのこと。
神社に参拝するとき、神殿を回って背後から祭神を拝すること。

お‐あと【御後】

」の美化語尊敬語。「お後に続きます」

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精選版 日本国語大辞典 「御後」の意味・読み・例文・類語

ご‐ご【御後】

〘名〙 (人や物を敬って、そのうしろをいう語。主に貴人、神、御殿などにいう)
紫宸殿(ししんでん)賢聖障子(けんじょうのそうじ)の北側の広廂(ひろびさし)をいう。玉座の背後にあたるところからの称。
※大鏡(12C前)三「南殿の御後、かならず人の参るに通る所よな」
武家儀式行列で、貴人のあとに従い、警護するもの。
※鹿苑院殿御直衣始記(14C末か)「次御車〈略〉次御後官人本荘大夫判官宗成」
③ 神社に参拝したとき、神殿のうしろを拝むこと。〔神道名目類聚抄(1699)〕

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世界大百科事典(旧版)内の御後の言及

【紫宸殿】より

…この室を御膳宿(おものやどり)といい,節会のさい天皇の食事を置き,平常時に賢聖障子をおさめた。北廂は身舎の背後にあたり,御後(ごご)といい,東西9間,南北1間,北側に格子,東西面に妻戸をつける。天皇が紫宸殿に出御のさいは,この室には蔵人以外は入れなかった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」