御心を(読み)ミココロヲ

デジタル大辞泉 「御心を」の意味・読み・例文・類語

みこころ‐を【御心を】

[枕]《「を」は間投助詞》み心が広い、長い、よいの意から、「広田」「長田」「吉野」などの地名にかかる。一説に、み心を寄す意からとも。
「―吉野の国の」〈三六

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御心を」の意味・読み・例文・類語

みこころ‐を【御心を】

  1. 「み心を寄す」の意で、「寄し」と同音を含む地名「吉野」にかかる。一説に、「を」は感動助詞で、「み心良し」の意で「良し」と同音の関係でかかる。
    1. [初出の実例]「山川の 清き河内と 御心乎(みこころヲ) 吉野の国の 花散らふ 秋津野辺に」(出典万葉集(8C後)一・三六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android