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管領 かんれい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

管領
かんれい

将軍を補佐し内外の政務を統轄する室町幕府の職名。最初,執事と称されていたが,正平 17=貞治1 (1362) 年斯波義将が任命されたときから管領となった。その後再び執事と呼ばれたこともあったが,3代将軍足利義満のときに管領職がおかれ,足利氏の一族,斯波,細川,畠山の3氏が交代で就任したのでこの3氏を三管領 (→三管四職 ) といった。

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デジタル大辞泉の解説

かん‐りょう〔クワンリヤウ〕【管領】

[名](スル)
領有し、支配すること。また、その人。
「己の党与を諸国に配賦し以て―せしめたり」〈田口日本開化小史
自分のものにすること。
「良からんずる宿をも取り、財宝をも―せんと志して」〈太平記・八〉
かんれい(管領)

かん‐れい〔クワン‐〕【管領】

室町幕府の職名。将軍を補佐して政務を総轄した。初め執事といい、貞治元年(1362)斯波義将(しばよしまさ)以後この名がある。室町中期以後は斯波細川畠山の三氏が交代で就任したので三管領という。かんりょう
関東管領(かんとうかんれい)

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百科事典マイペディアの解説

管領【かんれい】

室町幕府の職名。初め執事といわれ,高(こう)・仁木(にっき)氏ら足利氏の被官や一族の末流が任ぜられ,その地位も将軍家の家令的なものにすぎなかったが,執事初代の高師直は大いに権勢を振るった
→関連項目足利義晴過所施行状執事斯波氏斯波義将所司(日本史)畠山氏畠山満家引付方細川氏細川勝元細川高国細川晴元細川政元室町幕府六角征伐

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世界大百科事典 第2版の解説

かんれい【管領】

室町幕府の職名。本来の語は役職や不動産を管掌・領知する意。鎌倉幕府が北条氏の家宰を〈内(うち)管領〉と称したことなどが用例の始まりで,室町幕府に入っては鎮西探題鎮西管領と称し,四国管領,中国管領など,広域行政権の管轄者をも管領と称するようになった。このような管領の語が,将軍家の家宰である執事を指す用語に専用されるに至ったのは南北朝後半期のことである。室町幕府の執事は将軍を補佐する幕府内最高の官職で侍所・政所・問注所などの諸機関を統轄し,将軍家御教書(みぎようしよ)の奉者として文書行政を一手に管掌したが,観応の擾乱以前は将軍足利尊氏の弟,直義の権限が強大で,執事高師直の実権は圧縮されていた。

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大辞林 第三版の解説

かんりょう【管領】

( 名 ) スル
管理・支配すること。治め取り締まること。また、その人。総轄。かんれい。 「今年石河川原に陣を取りて、近辺を-せし後は/太平記 26
我がものにすること。押領。かんれい。 「財宝をも-せんと志して/太平記 8
かんれい(管領) 」に同じ。

かんれい【管領】

かんりょう(管領) 」に同じ。 「東八箇国の-の事は/太平記 14
支配者。頭領。かんりょう。 「終には(連歌ノ)道の-とも成り侍るべし/筑波問答」
室町幕府第一の重職。将軍を補佐し、政務全般を総轄する。初め執事と称したが、のち管領と改めた。足利氏一門の細川・斯波・畠山の三氏が交代で就任し、これを三管領と称した。かんりょう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

管領
かんれい

室町幕府の職名。政務の最高責任者として将軍を補佐した。鎌倉幕府の執権に相当する役職。幕府の開創当初にも執事(しつじ)とよばれる将軍の補佐役があったが、これに起用された人物は高師直(こうのもろなお)、仁木頼章(にきよりあき)、細川清氏(きようじ)ら足利(あしかが)一門でも末流の人々で、足利氏の家宰的色彩が強かった。ところが1362年(正平17・貞治1)、13歳の斯波義将(しばよしまさ)が任ぜられ、父の高経(たかつね)が後見(こうけん)役になったときから、引付(ひきつけ)方や侍所(さむらいどころ)などの幕府中枢機関を掌握することとなり、呼び方も管領とされるようになった。評定、引付を中心とする鎌倉幕府を受け継いだ幕府初期の体制から、将軍を中心に有力守護大名が結集する体制に転換したことを示すものであろう。以来管領は細川、斯波、畠山(はたけやま)の3家から任ぜられるのが例となり、三職あるいは三管領とよばれた。将軍が若年である場合には将軍にかわる権限をもつこともあったが、守護大名連合体制が破れる応仁(おうにん)の乱(1467~77)を契機に、その政治的意味は低下していった。[桑山浩然]

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