御日待(読み)おひまち

精選版 日本国語大辞典 「御日待」の意味・読み・例文・類語

お‐ひまち【御日待】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 集落の者が集まって信仰的な集会を開き、一夜を眠らないで籠り明かすこと。「まち」は「まつり(祭)」と同語源であるが、のちに「待ち」と解したため、日の出を待ち拝む意にした。期日正月の例が多い。転じて、単に仲間の飲食する機会をいうところがあり、休日の意とするところもある。
    1. [初出の実例]「為都(ためいち)、哥都(うたいち)といふ二人の琵琶法師は、お日待より帰りて、道々眠かりしも、これに目さめて、狼と唐犬かと足とく行く」(出典御伽草子・福富長者物語(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android