日本歴史地名大系 「御杖神社」の解説 御杖神社みつえじんじや 奈良県:宇陀郡御杖村神末村御杖神社[現在地名]御杖村大字神末神末(こうずえ)川左岸、通称斎宮(さいぐう)道に面した字園座(そのくら)に鎮座。祭神は久那斗(くなど)神・八衢比古(やちまたひこ)神・八衢比女(やちまたひめ)神。旧郷社。棟札に上津江之御宮(天文二三年)・国津(くにつ)大明神(慶長一八年)・上之宮九頭大明神(慶長一九年)・九頭大明神(寛永一八年)・牛霊天王社(延宝四年)と記し、以後牛頭天王社あるいは素盞之男(すさのお)神社と称していた。社殿はほぼ二〇年ごとに造替され、棟札から国津大明神(上津江之宮)と九頭大明神を祀り、のちに国津大明神が牛頭天王社に変わったことがわかるが、牛頭天王社と九頭大明神の両社とも当社地内にあったか否かは不明である。鎮座地神末は古代の伊賀国名張(なばり)郡夏見(なつみ)郷に属して上家とも書き、伊勢神宮の神領で(承平四年一一月一九日「伊賀国名張郡夏見郷刀禰解案」光明寺古文書)、太良牟六箇(たろうろつか)山のうちであったと推定される(三国地志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by