御百度を踏む(読み)オヒャクドヲフム

デジタル大辞泉 「御百度を踏む」の意味・読み・例文・類語

御百度おひゃくど・む

願い事がかなうように社寺に一〇〇度お参りをする。お百度を上げる。
頼み事を聞き入れてもらうために、同じ人や場所何度も繰り返し訪ねる。「―・んで契約を取りつける」
[類語]機嫌伺い門を叩く三顧の礼三顧伺候

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御百度を踏む」の意味・読み・例文・類語

おひゃくど【御百度】 を 踏(ふ)

  1. 祈願のためにお百度参りをする。御百度を上げる。
    1. [初出の実例]「『寔(まこと)に最う草臥て草臥て』『〈略〉夫(それ)おまけにお百度を踏(フン)だので猶の事ネヱ』」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)五)
  2. 頼みを聞いてもらうために、同じ人や場所を何度も訪問する。
    1. [初出の実例]「二三十枚の原稿一つ売るのに、本屋や雑誌社へお百度を踏んだ事もある」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
  3. 同じことを何度も繰り返す。
    1. [初出の実例]「今までは日本橋京橋を楽園としてお百度を踏(フ)んだ劇狂連は水の低きに就く如く遙々浅草観音の裏手へ殺到した」(出典:江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七)

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