御肉(読み)オニク

デジタル大辞泉 「御肉」の意味・読み・例文・類語

お‐にく【御肉】

ハマウツボ科の一年草。ミヤマハンノキの根に寄生し、高さ15~30センチ。根茎寄主の根を包んで伸び、黄褐色鱗片葉りんぺんようが覆う。夏、茎の先が膨らんで暗紫色の花を穂状につける。全草を干したものを和肉蓯蓉わのにくじゅようといい、強壮剤にする。黄紫茸きむらたけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「御肉」の意味・読み・例文・類語

お‐にく【御肉】

  1. 〘 名詞 〙 ハマウツボ科の多年草。東アジアの寒帯に分布し、日本では本州中部以北の高山のミヤマハンノキの根に寄生する。茎は径約三センチメートルの円柱形で、高さ一五~一八センチメートルになり、黄褐色の鱗状の葉で密におおわれている。夏、茎の上部唇形で黄紫色の小花をたくさんつける。乾燥させたものは漢方で和肉蓯蓉(わのにくじゅよう)といい、不老不死の霊薬として珍重される。漢名に「肉蓯蓉」をあてるがこれは中国産の別種。きむらたけ。かさだけ。にくじゅ。〔日本植物名彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android