御預所(読み)おあずかりしょ

精選版 日本国語大辞典 「御預所」の意味・読み・例文・類語

お‐あずかりしょ‥あづかりショ【御預所】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 江戸時代、幕府直轄地(天領)のうち大名旗本などにその支配がゆだねられた土地。幕府直轄地は、幕臣である郡代代官遠国奉行などが支配するのが原則であったが、種々の事情により、一時的にまたは永続的に、大名などに委託して支配させることがあり、幕末には、三〇〇万石余の幕府直轄地のうち、九〇万石ほどが御預所に指定されていた。
    1. [初出の実例]「御預り地に付御書付以来国持大名江は、新規に御預所は被仰付間敷候」(出典:徳川禁令考‐前集・第四・巻三八・天保一〇年(1839)一〇月二九日)

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