20世紀日本人名事典 「徳久恒範」の解説
徳久 恒範
トクヒサ ツネノリ
- 生年
- 天保14年12月28日(1844年)
- 没年
- 明治43(1910)年12月30日
- 出身地
- 肥前国佐賀(佐賀県)
- 経歴
- もと肥前佐賀藩士で、明治4年佐賀藩少参事、ついで文部省に入ったが、5年陸軍少佐に任官。12年熊本県一等警部、同県警部長、石川県少書記官、石川・栃木・兵庫の各県書記官を経て、25年富山県知事となり、のち香川・熊本・広島の各県知事を歴任し、錦鶏間祗候となる。37年から貴族院議員(勅選)を務める。傍ら、同志と共に武徳会を組織し会長を兼ねた。この間、内務省御用掛、臨時博覧会事務局委員などを務める一方、実業界でも東洋製糖、東京醬油、東京瓦斯工業などの会社設立に尽力した。西南戦争で戦死した徳久恒敏は実弟。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報