心にもない(読み)ココロニモナイ

デジタル大辞泉 「心にもない」の意味・読み・例文・類語

こころにもな・い

本心ではない。不本意である。「―・いお世辞」「つい、―・く言い過ぎた」
身に覚えのない。思いもよらない。「―・いことで責められる」
「―・き事にうたがはれぬ」〈浮・織留・三〉
[類語]白白しい空空しいわざとらしい体良く受け流す取り繕う繕う猫をかぶる見せかけ表面的

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心にもない」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 にも ない

  1. 身に覚えがない。思いもよらない。不本意だ。
    1. [初出の実例]「万(よろづ)につけて口惜き事のみ、心にもなき事にうたがはれぬ」(出典浮世草子西鶴織留(1694)三)
  2. 本心ではない。思ってもいない。
    1. [初出の実例]「心にもない世辞イいって汝(われ)がを可愛がる振いしただ」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉七〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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