デジタル大辞泉
「白白しい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しらじら‐し・い【白白】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]しらじら
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 古くは「しらしらし」 ) - ① 白く見える。しろじろとしている。明らかである。
- [初出の実例]「よそにふるものとこそ見め白雪のしらじらしくもおもほゆるかな」(出典:重之集(1004頃))
- 「しらしらししらけたるとし月光に雪かきわけて梅の花をる」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
- ② はっきりとわかる、明白である。
- [初出の実例]「しらしらしくぞよそにしらるる くろぢくの筆にてかける文もうし」(出典:俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)第一)
- ③ 興ざめの感じである。
- [初出の実例]「そこに、久しく馬に乗りながら、立てらむことの、しらしらしければ」(出典:平中物語(965頃)三六)
- ④ 知っていながら知らないふりをするさまである。しらばくれている。そらぞらしい。また、はっきりいつわりとわかる様子である。
- [初出の実例]「同姓不レ娶ら者のあるを、昭公娶二呉之女一を呉姫と名くれば、余しらしらしいほどに呉孟子と云也」(出典:足利本論語抄(16C)述而第七)
- 「何の事とは白々(シラジラ)しい。色よい返事を」(出典:歌舞伎・霊験曾我籬(1809)序幕)
白白しいの派生語
しらじらし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
白白しいの派生語
しらじらし‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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