猫を被る(読み)ネコヲカブル

デジタル大辞泉 「猫を被る」の意味・読み・例文・類語

ねこかぶ・る

うわべをおとなしく見せかける。「入社当時は―・ってしとやかそうだった」
[類語]体良く空空しい白白しいわざとらしい心にもない受け流す取り繕う繕う見せかけ表面的勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶりもっともらしいびるへつらおもねる取り入る胡麻ごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかが太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える

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精選版 日本国語大辞典 「猫を被る」の意味・読み・例文・類語

ねこ【猫】 を 被(かぶ)

  1. 本性をかくしておとなしそうに見せる。また、知っていながら知らないふりをする。
    1. [初出の実例]「わたしも初めはお前のやうに猫(ネコ)をかぶって遣って見たが」(出典歌舞伎盲長屋梅加賀鳶(1886)七幕)

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とっさの日本語便利帳 「猫を被る」の解説

猫を被る

本性を隠しておとなしそうに見せること。また、知っていながら知らないふりをすること。猫は一見おとなしそうに見えることから。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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