デジタル大辞泉 「受流す」の意味・読み・例文・類語 うけ‐なが・す【受(け)流す】 [動サ五(四)]1 切り込んできた刀を軽く受けて他にそらす。「相手の突きを払うように―・す」2 ほどよくあしらって相手の攻撃をかわす。さりげなくあしらう。「記者の質問を巧みに―・す」「柳に風と―・す」[類語](1)よける・避ける・いなす・躱かわす・逸そらす・外す・逸それる・外れる・回避・忌避・敬遠・逃避・退避・退散・退去・退却・避難・待避・肩透かし/(2)体良く・空空しい・白白しい・わざとらしい・心にもない・取り繕う・繕う・猫をかぶる・見せかけ・表面的 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「受流す」の意味・読み・例文・類語 うけ‐なが・す【受流】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 刀などによる相手の攻撃を受け止めてそらす。攻撃を避けて身をかわす。[初出の実例]「秋山はたと打てば、阿保うけ太刀に成て請流(ウケナガ)す」(出典:太平記(14C後)二九)② いい加減に応対してはぐらかす。まともに受けないで、軽くあしらって、相手の攻撃をそらす。[初出の実例]「うけながいてこらえうずことと云心ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一二)「何程の事ありても、さらりとうけながす事いさぎよく」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)③ 人から差された杯を受け、飲み干さないで、中の酒をあけたりなどする。[初出の実例]「宵の月に酒のむ事野暮とてな厭(いと)ひ給ひそと、ずんど差せば虎も少うけながし掃部にこそは差しにけれ」(出典:浄瑠璃・大磯虎稚物語(1694頃)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例