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心越 しんえつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心越
しんえつ

[生]崇禎12(1639)
[没]元禄8(1695).水戸
日本に亡命した明の禅僧,琴学家。東皐禅師心越。俗名は蒋興儔。延宝5 (1677) 年長崎に亡命し,興福寺に身を落ち着けたのち,天和3 (1683) 年,徳川光圀に招かれて水戸に下り,宗教,芸術の面で広く活躍した。水戸に祇園寺を建立するなど宗教的活動のほか,詩,書,画に優れ, (きん) の師としても多くの弟子を養成,18~19世紀に儒官,侍医,蘭学者により琴学が広く愛好される基礎をつくった。高弟に人見竹洞,杉浦琴川らがいる。琴川は心越の琴曲を集めて『東皐琴譜』を編纂,刊行した。

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世界大百科事典内の心越の言及

【琴】より

…楽器が正倉院などに保存されている。1677年(延宝5)日本に渡来した明僧東皐(とうこう)禅師心越によって水戸光圀のもとで琴楽が再興され多数の琴士を生み,昭和の初めまで心越派の琴楽が存続した。心越派の琴譜は《東皐琴譜》として流布している。…

【篆刻】より

…その他,黄牧甫,斉白石などが傑出し,それぞれ一派をなした。
[日本]
 中国の近代篆刻が日本に広まるのは,明王朝滅亡で,独立や心越が日本に亡命してきて江戸初期の文人達に伝えてからである。それは明末・清初風のいわゆる方篆雑体のきわめて装飾的なもので,秦・漢の古印の風格はなかったが,その華麗な作風は世の人に好奇の眼で迎えられた。…

※「心越」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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