忌明(読み)キメイ

デジタル大辞泉 「忌明」の意味・読み・例文・類語

き‐めい【忌明】

きあけ。いみあけ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「忌明」の意味・読み・例文・類語

いみ‐あき【忌明】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 服喪期間が終わること。いみあけ。きあけ。きめい。
    1. [初出の実例]「おいみあきまでおこらへなされませ。おいみあきにはきっと承知」(出典:黄表紙・見徳一炊夢(1781)上)
  3. 出産月経の忌みが終わること。また、その終わった日に、氏神に参詣すること。いみあけ。
    1. [初出の実例]「依召参御産所。御いみあき云々。柳一荷、肴両種、持参也」(出典:伯家五代記‐忠富王記・明応五年(1496)正月二二日)
    2. 「おのこ親王やすやすと降誕ある産屋の儀式〈略〉けふ百廿日の御忌明(イミアキ)」(出典:浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)一)

いみ‐あけ【忌明】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いみあき(忌明)
    1. [初出の実例]「忌(いみ)の日かづ二十日すみ、二十一日目の朝、いみあけの月代(さかやき)を剃り」(出典:黄表紙・見徳一炊夢(1781)上)
  3. いみあき(忌明)
    1. [初出の実例]「けふは御さん所の御いみあけにて、御たるまいりて御いわゐあり」(出典:御湯殿上日記‐文明一四年(1482)八月五日)

き‐めい【忌明】

  1. 〘 名詞 〙 近親者の死後に服する、一定の喪の期間が終わること。いみあけ。きあけ。
    1. [初出の実例]「過行きし太宰小弐五十日の忌明(キメイ)も相済み」(出典:浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)一)

き‐あけ【忌明】

  1. 〘 名詞 〙 喪に服する期間が終わること。いみあき。
    1. [初出の実例]「どうぞ忌明になったら」(出典:灰燼(1911‐12)〈森鴎外〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の忌明の言及

【除服】より

…釈服ともいい,喪の期間が終わり喪服をぬぐこと。忌明(きあけ)のことである。奈良時代末期の781年(天応1)に服期が君・父母・夫・本主の場合,6ヵ月から1年へと変更された。…

※「忌明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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