志島村(読み)しじまむら

日本歴史地名大系 「志島村」の解説

志島村
しじまむら

[現在地名]阿児町志島

甲賀こうか村の東に接し、太平洋に面する。近世を通じて鳥羽藩領で、英虞あご郡に属した。享保一一年(一七二六)村差出帳(徳川林政史蔵)によれば、高二二二・七三七石のうち四二・四八八石が水主米高として寛文四年(一六六四)より定引となっている。おもな小物成は浦役銀三九〇匁、水主米二〇・五七二石。献上鯛三枚を上納し、ふくだみ塩辛二升は代銀を受取って上納した。ほかに初鰹・鰹のたたき・鰹節・海老・蚫・鯖・鰺・鱒・藻魚・洗布苔・海鹿・荒布・若布・甘苔・熨斗御用に応じて代銀を受取って納めた。御城米積船の破損には、船頭から口上書を取って番人を付け、村より藩や安乗あのりの御城米役人へも注進して指図を受けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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