志紀県主神社(読み)しきあがたぬしじんじや

日本歴史地名大系 「志紀県主神社」の解説

志紀県主神社
しきあがたぬしじんじや

[現在地名]藤井寺市惣社一丁目

市野山いちのやま古墳の北、羽曳野はびきの丘陵の北端国府こう台地上にある。すぐ北を古代の大津道が通っており、東に進むと東高野街道と交わる。「延喜式」神名帳の志紀郡に載る「志貴県シキアカタ ヌシノ神社」とされ、現祭神は主神が神八井耳命、天照大神・春日大神・武甕槌命・天児屋根命・比大神・住吉三神・神功皇后を合祀。旧村社。境内の万治元年(一六五八)の石造灯籠には「河州志紀郡惣社」とあり、天保五年(一八三四)のものには「惣社宮」とある。「河内志」は国府村に「志貴県主神社」と「惣社」を別々に登載、「河内名所図会」でも「志貴県主神社」(国府村)と「総社(惣社村)が別の社として扱われていて、「総社」が国府村の産土神とされている(惣社村は国府村内の小集落)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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