コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

国府遺跡 こういせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国府遺跡
こういせき

大阪府藤井寺市道明寺町にある先土器,縄文,弥生の各時代の遺跡。 1917年から数年間調査が行われ,土器,石器,石製品,人骨などが出土した。石器では大正年間に浜田耕作がその石器の形態の古さに注目したが,57,58年の再調査により,ナイフ形石器を含む先土器文化の存在が確認された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

国府遺跡【こういせき】

大阪府藤井寺市国府にある先土器,縄文(じょうもん),弥生(やよい)時代の複合遺跡弥生土器包含層の下から縄文時代前期の土器とともに屈葬人骨が多数出土。旧石器時代石核,翼状剥片(はくへん),国府型ナイフと呼ばれる石器なども発見されている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こういせき【国府遺跡】

大阪府藤井寺市にある旧石器・縄文・弥生・古墳から歴史時代に至る複合遺跡である。遺跡は,大和川と石川との合流点の西方にある低い台地状の地形のうえにあり,古くから敲打器(こうだき)様石器の出土が報じられていた。1917年以降,京都大学をはじめとする各大学,各学者による発掘調査が約10回行われ,多数の埋葬人骨が発見された。これらの人骨は,玦状(けつじよう)耳飾を伴うもの,頭部を土器で覆うもの,石を胸部に抱くもの,抜歯のあるものなどがあり,埋葬姿勢も屈葬が著しいが,伸展葬も知られている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

国指定史跡ガイドの解説

こういせき【国府遺跡】


大阪府藤井寺市惣社にある国府跡。この地は大和川と石川の合流点の西、羽曳野(はびきの)丘陵の東北部段丘崖近辺に位置し、古代から交通の要衝で、河内国府の所在地として認識され、遺跡地は早くから人骨が出土することで知られていた。日本には旧石器時代は存在しなかったと考えられていた1916年(大正5)、旧石器時代の可能性のある石器が採集されたことから調査が始まり、1957年(昭和32)に、縄文時代の遺物を包含する地層の下から、ナイフ形の特徴的な旧石器が発見され、旧石器時代の遺跡として確認された。遺跡からは旧石器時代の遺物だけでなく、縄文時代・弥生時代の人骨、弥生時代の土坑、古墳時代の製塩土器、飛鳥時代創建の衣縫(いぬい)寺跡の関係遺構、奈良時代の河内国府に関係する建物群跡と円面硯、施釉陶器、土馬など、また、平安時代以降の黒色土器、土釜、墨書土器なども出土した。学術的にも貴重なことから1974年(昭和49)に国の史跡に指定され、1977年(昭和52)に追加指定を受けた。現在は史跡の一部が公園として整備されている。近畿日本鉄道南大阪線土師ノ里駅から徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国府遺跡
こういせき

大阪府藤井寺市にある遺跡。羽曳野(はびきの)丘陵から北に延びる低い台地上にある。1917年(大正6)、浜田耕作が「旧石器」を求めて発掘し縄文時代の墓に遭遇して以来、縄文人骨が遺存する遺跡として名高い。字(あざ)「骨地」を中心としてみいだされている数十体の人骨は、(けつじょう)耳飾をつけるなど縄文時代前期に属するものが多くを占める。しかし、抜歯や叉状(さじょう)研歯をとどめる晩期の人骨や、長身で弥生(やよい)時代前期に属するとみられるものを含む。1958年(昭和33)、鎌木義昌(よしまさ)らの発掘によって先土器時代の石器(国府形ナイフ)がみいだされた。遺跡内には7世紀の寺院跡がある。また国府(こくふ)の一画を占めたとみられる。[佐原 真]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

国府遺跡の関連キーワード大阪府藤井寺市国府新潟県佐渡市竹田藤井寺(市)堂ノ上遺跡大阪(府)玦状耳飾り弥生時代末永雅雄大阪府抱石葬佐原真野

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

国府遺跡の関連情報