六訂版 家庭医学大全科 の解説
急性耳下腺炎、急性顎下腺炎など
(のどの病気)
耳下腺、顎下腺の急性炎症の多くはウイルスや細菌により生じます。ウイルス性の急性炎症で最もよく知られていて罹患例数も多いのは、流行性耳下腺炎、すなわちおたふくかぜです。おたふくかぜのウイルスが口や鼻から感染し、増殖したウイルスが血液を介して全身に広がり、唾液腺に達したものが耳下腺炎や顎下腺炎を引き起こします。
症状が出始めると、全身
細菌性の急性
しかし、細菌性の急性炎症の多くは顎下腺に生じ、その原因のほとんどは
いずれにしても細菌性の急性炎症の場合は、抗生剤の投与が必要です。唾石では消炎後、唾石に対する手術治療が必要です。唾液が唾液管内にたまることが細菌感染の原因と考えられる唾液管末端拡張症などでは、細菌感染を予防する治療法として、唾液の排出を促すための1日1回の耳下腺マッサージがすすめられます。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報