性海(読み)ショウカイ

精選版 日本国語大辞典 「性海」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かいシャウ‥【性海】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。真如の世界。仏の悟りのすべてである真如の深く広いことを海にたとえたもの。
    1. [初出の実例]「このむねをしるものは、従来の生死ながくたえて、この身をはるとき性海にいる」(出典:正法眼蔵(1231‐53)辨道話)
    2. [その他の文献]〔往生礼讚偈‐日中〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「性海」の解説

性海(1) しょうかい

?-? 平安時代前期の僧。
天台宗延暦(えんりゃく)寺の円仁(えんにん)の弟子承和(じょうわ)13年(846)留学中の師あての文書黄金などをたずさえて唐(とう)(中国)にわたり,翌年円仁とともに帰国。貞観(じょうがん)-元慶(がんぎょう)年間に両部大法阿闍梨(あじゃり)位,両部大法灌頂(かんじょう)位,伝灯大法師位をさずけられた。

性海(2) しょうかい

慈航(じこう)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android