怨曠(読み)えんこう

精選版 日本国語大辞典 「怨曠」の意味・読み・例文・類語

えん‐こうヱンクヮウ【怨曠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 怨女(えんじょ)曠夫(こうふ)婚期を逸して夫のないのをうらみ嘆く女と、年頃になっても妻を持てない男。
  3. 独り身を悲しみうらむこと。また、そのうらみ。つれあいと別れたり、結婚時機を失って独身であったりする場合にいう。
    1. [初出の実例]「徳輝之滞一隅也。情竇暗兮怨曠生」(出典本朝文粋(1060頃)九・詩者志之所之詩序〈菅原文時〉)
    2. [その他の文献]〔詩経序‐邶風・雄雉〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「怨曠」の読み・字形・画数・意味

【怨曠】えんこう(ゑんくわう)

配偶者のいない寂しさ。〔詩、風、雄雉、序〕軍(しばしば)り、大夫久しく役し、男女怨曠す。國人之れを患へて是の詩を作る。

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