怪鳥(読み)ケチョウ

デジタル大辞泉 「怪鳥」の意味・読み・例文・類語

け‐ちょう〔‐テウ〕【怪鳥/化鳥】

怪しい鳥。不気味な鳥。かいちょう。
「是は―か変化へんげか」〈盛衰記一六
[補説]書名別項。→化鳥

かい‐ちょう〔クワイテウ〕【怪鳥】

あやしい鳥。けちょう

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精選版 日本国語大辞典 「怪鳥」の意味・読み・例文・類語

け‐ちょう‥テウ【怪鳥・化鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あやしい鳥。ばけものの鳥。変化(へんげ)の鳥。かいちょう。
    1. [初出の実例]「鵼といふ化鳥禁中に鳴いて、しばしば宸襟をなやます事ありき」(出典:平家物語(13C前)四)
  3. ( 化鳥 ) 江戸時代加賀国石川県)で売春婦をいう。
    1. [初出の実例]「松本に張箱あり、加賀に化鳥(ケテウ)名護屋にもか」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)里のをだ巻評)

かい‐ちょうクヮイテウ【怪鳥・恠鳥】

  1. 〘 名詞 〙 あやしい鳥。鵼(ぬえ)など、無気味な鳥。けちょう。
    1. [初出の実例]「ぬえ〈略〉この鳥は、恠鳥にて、なく音をきく人は、誦文をし、あるいは、その家をしばらくたちさる也」(出典:名語記(1275)三)
    2. [その他の文献]〔山海経‐南山経〕

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