恋衣(読み)コイゴロモ

デジタル大辞泉 「恋衣」の意味・読み・例文・類語

こいごろも【恋衣】[書名]

詩歌集。山川登美子茅野雅子与謝野晶子共著。明治38年(1905)刊。登美子の「白百合」、雅子の「みをつくし」、晶子の「曙染あけぼのぞめ」の短歌3集と、晶子の詩6編からなり、「君死にたまふことなか」を収める。

こい‐ごろも〔こひ‐〕【恋衣】

心から離れない恋を、身につける衣にたとえていう語。
「―着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なしあが恋ふらくは」〈・三〇八八〉
恋をしている人の着ている衣。
「妹待つと山のしづくに立ちぬれてそぼちにけらしわが―」〈風雅・恋二〉
[補説]書名別項。→恋衣

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精選版 日本国語大辞典 「恋衣」の意味・読み・例文・類語

こい‐ごろもこひ‥【恋衣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 常に心から離れない恋を、常に身を離れない衣に見立てた語 ) 恋。
    1. [初出の実例]「恋衣(こひごろも)着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なし吾が恋ふらくは」(出典万葉集(8C後)一二・三〇八八)
  3. 恋する人の衣服
    1. [初出の実例]「妹待つと山のしづくに立ちぬれてそぼちにけらし我がこひ衣〈土御門院〉」(出典:風雅和歌集(1346‐49頃)恋二・一〇六五)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「恋衣」の解説

恋衣
こいごろも

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
貞享4.7(長州毛利侯邸)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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