恒河沙(読み)ゴウガシャ

デジタル大辞泉 「恒河沙」の意味・読み・例文・類語

ごうが‐しゃ【恒河沙】

ガンジス川の砂の意》
数量が無数であることのたとえ。
数の単位10の52乗。一説に10の56乗。→くらい[表]

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精選版 日本国語大辞典 「恒河沙」の意味・読み・例文・類語

ごうが‐しゃ【恒河沙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 恒河(=ガンジス川)の砂の意 ) 無限の数量のたとえ。恒沙。恒河。
    1. [初出の実例]「若し此の咒を謗る者有らば、即ち彼の九十九億の恒河沙の諸仏を謗るとす」(出典:日本霊異記(810‐824)下)
    2. 「五百人の子をもち、これをやしなはんとて、物の命をたつこと、がうがしゃのごとし」(出典:曾我物語(南北朝頃)一一)
    3. [その他の文献]〔王維‐六祖能禅師碑銘〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恒河沙」の意味・わかりやすい解説

恒河沙
ごうがしゃ
Gaṅgā-nadī-vālukā

恒辺沙,恒水辺流沙などとも訳され,恒沙,江沙と略して用いられることもある。ガンジス川の砂という意味で,仏教の経典中に,「数えきれないほど多い」ということのたとえとして,たびたび用いられている。特に,「諸仏の数は,恒河沙のごとく多い」という表現に用いられる。

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