意識心理学(読み)いしきしんりがく(その他表記)consciousness psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「意識心理学」の意味・わかりやすい解説

意識心理学
いしきしんりがく
consciousness psychology

意識される事実だけを対象とする心理学総称。 19世紀中葉,実体としての心の存在が否定され,「心なき心理学」として,直接に経験される意識を心理学の対象とすべきことが強調され,その方法として内観法 (→内観 ) がとられた。イギリス連合心理学 (→連合 ) ,W.ブントや E.B.ティチェナーの構成心理学はその代表的なもので,いずれも意識内容をその要素から説明しようとした。意識の働きを強調した F.ブレンターノの作用心理学も,意識を対象とする意味でこれに属する。 20世紀になると,「意識なき心理学」すなわち行動心理学がこれに代って展開した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む