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構成心理学 こうせいしんりがくstructural psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

構成心理学
こうせいしんりがく
structural psychology

複雑な精神現象を要素に分解し,それらを結合して心的過程を説明しようとする要素主義心理学をいう。この立場は,純粋な基本的感覚と単純感情という要素によって精神過程を説明しようとした W.ブントの心理学に始り,その考えを徹底させ,純化させたのが E.B.ティチェナーである。彼は代表的な要素として感覚心像および感情をあげ,さらにその要素を属性または次元に分析した。感覚と心像の属性としては,性質,強度,持続,延長および明瞭性をあげ,感情には明瞭性が欠如するとした。 (→要素心理学 )

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デジタル大辞泉の解説

こうせい‐しんりがく【構成心理学】

複雑な意識現象の構造を、種々の要素の結合によって説明しようとする心理学。ミル・ブントらが主張

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百科事典マイペディアの解説

構成心理学【こうせいしんりがく】

英語ではstructural psychologyといい,内容心理学とも。複雑な意識現象を単純な要素に分析し,この要素の種々の結合によってもとの複雑な現象も再構成されると考える立場。
→関連項目ゲシュタルト心理学内観

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世界大百科事典 第2版の解説

こうせいしんりがく【構成心理学 structural psychology】

意識の機能を研究する機能心理学に対して,意識の内容を要素に分析し,その要素の結合によって意識現象を説明しようとする心理学をいう。内容心理学とも要素心理学ともいう。W.M.ブントがこの立場の基礎を形づくり,E.B.ティチナーがそれを徹底させた。意識を構成する心的要素を見いだす方法は自己観察であり,ティチナーはそれを内観と称した。心的要素としては,感覚,心像,感情があげられた。【児玉 憲典】

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大辞林 第三版の解説

こうせいしんりがく【構成心理学】

本来は複雑な意識過程を、単純な要素的感覚や感情に分解し、その組み合わせで説明しようとする心理学。ブント・ティチナーが代表的。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

構成心理学
こうせいしんりがく
structural psychology

ドイツの実験心理学者ブントおよびティチナーの心理学のことで、機能主義心理学に対立する概念として用いられる。構造心理学とは訳さない。知覚、観念、情緒からなる意識内容を感覚、心像、感情の要素に分析して説明する。[宇津木保]

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世界大百科事典内の構成心理学の言及

【知覚】より

…しかし色彩知覚や運動知覚のように対象とは独立に起こる知覚もあり,感覚との区別はあいまいである。 W.ブントやE.B.ティチナーなど構成心理学の人々は,要素的な純粋感覚を仮定し,その総和と,それと連合した心像(以前に経験した感覚の痕跡)を加えたものが知覚であると考えた。しかしM.ウェルトハイマーやW.ケーラーなどゲシュタルト心理学の人々は,知覚を要素的な感覚に分けることは不可能で,むしろ直接的に意識にのぼるのはつねに,あるまとまった知覚であると考えた。…

【ティチナー】より

…やがてアメリカのコーネル大学に移り,そこに心理学の実験室を開設した。彼の心理学はブントの心理学を厳密化したものであり,内観によって意識内容を分析しその要素を見いだそうとするものであり,彼自らそれを構成心理学と称した。【児玉 憲典】。…

【ブント】より

…彼は心理学を直接経験の学であるとし,自己観察と実験を用いて意識を研究し,意識を究極的な心的要素としての純粋感覚と単一感情の結合によって説明しようとした。その立場は要素主義の色彩が強く,彼の心理学は構成心理学と呼ばれる。こうして彼は個人の単純な精神は生理学的心理学の研究対象としたのであるが,他方,人間の複雑高等な精神は文化や社会生活のうちに表現されるとして,それを民族心理学Völkerpsychologieが研究するものとした。…

※「構成心理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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