連合の原理を重視し、心的活動はそれによって形成されると説く心理学の立場。この考えはイギリスの経験論・連想学派の影響を受けて育てられたものであり、当初は意識内容の諸単位が時空的接近、類似、対比を基本とした連合の原理によって結ばれることを主張した。イギリスの連想主義心理学にとどまらず、ドイツ、アメリカの構成主義心理学Structural psychologyの説明原理ともなったが、のちには意識内容にとどまらず、条件反射学、行動主義、結合主義connectionismなどの刺激―反応間の結び付きにも同じ原理が考えられている。広い意味での連合心理学はこれらをも含むといえるが、意識内容や反応を要素単位に分解し、機械的に結合する傾向として心的活動の全体的・内的構造連関を重視する立場(たとえばゲシュタルト心理学)からは批判されている。
[小川 隆]
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…また,精神と意識を同一視する立場や,無意識を考える立場もあり,ましてや,精神を研究する方法論に至っては,それを不可能であるとする立場もあって,まったくさまざまである。 近代において一応学としての心理学らしきものがはじまったのは,イギリスの経験論にもとづくロック,D.ヒュームらの連合心理学からである。この学派によれば,生まれたとき人間は白紙(タブラ・ラサ)であって,経験によって観念を獲得し,さまざまな観念が連合して精神が形成される(観念連合)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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