デジタル大辞泉 「愚図る」の意味・読み・例文・類語 ぐず・る〔ぐづる〕【愚図る】 [動ラ五(四)]1 機嫌が悪くて泣いたりすねたりする。むずかる。「赤ん坊が―・る」2 素直に納得せず、無理を言って困らせる。ごねる。「余り此方で騒ぐと…故意わざと―・りたがるからね」〈独歩・疲労〉[補説]「愚図」は当て字。[類語]むずかる・ぐずつく 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「愚図る」の意味・読み・例文・類語 ぐず・るぐづる【愚図】 ( 「愚図」は当て字 )[ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 言いがかりをつける。言いがかりをつけて、困らせる。ゆする。[初出の実例]「おいらが往てぐづりかけて爰へおこすは」(出典:浄瑠璃・奥州安達原(1762)三)[ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙① 無理を言って人を困らせる。[初出の実例]「それはお前人困らせといふ物、愚図(グヅ)らずに行ってお呉れ」(出典:十三夜(1895)〈樋口一葉〉下)② 乳幼児が不機嫌で泣く。愚図るの補助注記語源について、「口舌(くぜ)る」からとも「公事(くじ)る」からともいう。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例