デジタル大辞泉
「憤る」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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むずか・るむづかる【憤】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 古くは「むつかる」「むずかしい(むつかしい)」と同源 )
- ① 機嫌が悪くなる。ぶつぶつと小言をいう。腹を立てる。むつける。
- [初出の実例]「使人、悉に国家(みかど)の、新羅の任那を滅すに憤(ムツカリ)たまふを知りて」(出典:日本書紀(720)欽明二三年一一月(寛文版訓))
- ② 幼児が機嫌を悪くして泣く。すねる。
- [初出の実例]「まづ三の宮の五歳にならせ給ふを〈略〉大にむつからせ給ふ」(出典:平家物語(13C前)八)
いきどお・るいきどほる【憤】
- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
- ① 心中に不平をいだく。心が晴れないで、悩み苦しむ。→「いかる(怒)」の語誌。
- [初出の実例]「伊伎騰保流(イキドホル) 心のうちを 思ひのべ うれしびながら」(出典:万葉集(8C後)一九・四一五四)
- ② 恨み怒る。はげしく立腹する。憤慨する。
- [初出の実例]「列士恩に感じ、事の成らざるを悲しび、憤(イキドホリ)恚みて死ぬ」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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