家庭医学館 「慢性膿皮症」の解説
まんせいのうひしょう【慢性膿皮症 Chronic Pyoderma】
多くの場合、毛孔(もうこう)が閉塞(へいそく)して袋状になり、その中に袋の壁でつくられた物質がたまり、だんだん大きくなります。袋の中味が皮膚に漏(も)れ出すと、その内容物に対する炎症反応がおこり、さらに内容物にまじっていた細菌による感染が加わって膿汁(のうじゅう)がたまり、赤みのある半球状の隆起ができます。赤みの程度はさまざまで、自覚症状は1つだけのことも、たくさん出ることもあります。
頭、わきの下、臀部(でんぶ)、股部(こぶ)などができやすいところです。
[治療]
抗生物質の内服を行ない、小さくなったら手術療法を併用することもあります。
薬物療法だけでは治療のむずかしい病気です。感染粉瘤(かんせんふんりゅう)のように1つだけの場合には、小さくなったところで手術します。