慰み者(読み)ナグサミモノ

精選版 日本国語大辞典 「慰み者」の意味・読み・例文・類語

なぐさみ‐もの【慰物・慰者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 楽しむための材料手段となる物。なぐさみとする物。
    1. [初出の実例]「物見遊山の慰物(ナグサミモン)ぢゃアねへ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)
  3. 一時のなぐさみにもてあそばれる者。遊女などをいう。
    1. [初出の実例]「さて此所のなくさみ物はと尋ければ、御仕置かたく、定めての遊女といふ事もなくて」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android