慶長三陸津波

共同通信ニュース用語解説 「慶長三陸津波」の解説

慶長三陸津波

1611(慶長16)年12月2日に東北地方太平洋岸を襲った大津波。午前中に震度4程度の地震があり、4時間ほどたった午後に津波が襲来した。太平洋の海底南北に走る日本海溝で起きた地震が原因とされる。だが地震から津波までの時間が長いため遠隔地の地震によるとの説もある。北海道大チームの推計では、岩手沖の日本海溝で同日午後に起きた震度3程度の地震による。東北の太平洋岸では869年に大きな揺れを伴った貞観じょうがん地震の津波があり、東日本大震災はその再来とも指摘される。一方、慶長や1896年の明治三陸津波は、地震の揺れは小さいが大津波を生じる「津波地震」と考えられている。

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