懐春(読み)カイシュン

デジタル大辞泉 「懐春」の意味・読み・例文・類語

かい‐しゅん〔クワイ‐〕【懐春】

古代中国では婚姻時期仲春(陰暦2月)に定めていたところから》年ごろになって春情を抱くこと。異性を思うようになること。特に、女子にいう。
「―の年紀としごろなるも、家訓甚だ、厳正なるが故に」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「懐春」の意味・読み・例文・類語

かい‐しゅんクヮイ‥【懐春】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古代、中国では婚姻の時期を仲春(陰暦二月)に定めていたところから ) 年頃になり春情を抱くこと。色気づくこと。特に、女の場合にいう。
    1. [初出の実例]「令南は懐春の年紀なるも家訓甚だ厳正なるが故に」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
    2. [その他の文献]〔詩経‐召南・野有死麕〕

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普及版 字通 「懐春」の読み・字形・画数・意味

【懐春】かい(くわい)しゆん

女が男をおもう。〔詩、召南、野有死麕(しきん)〕女り、春を懷ふ 吉士(きつし)之れを誘(いざな)ふ

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