成瀬大域(読み)なるせ たいいき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「成瀬大域」の解説

成瀬大域 なるせ-たいいき

1827-1902 明治時代の書家
文政10年1月生まれ。42歳のとき家業長男にゆずり,東京で安井息軒,川田甕江(おうこう)らに漢学をまなぶ。のち宮内省につとめ,明治天皇の求めで王羲之(ぎし)の「集王聖教序」を臨書して献上し,古硯をあたえられる。明治35年2月5日死去。76歳。遠江(とおとうみ)(静岡県)出身。名は温。字(あざな)は子直。通称久太郎。別号に桂斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「成瀬大域」の解説

成瀬大域

没年:明治35.2.5(1902)
生年:文政10.1(1827)
幕末明治期の書家。名は温。字は子直。号は大域,桂斎など。遠江(静岡県)小笠郡日坂出身。上京し,安井息軒に経学を学びつつ,書学に励む。明治8(1875)年宮内省に奉職。12年勅命により「集王聖教序」の臨書を献上。皇室より古硯を賜う。これにより,東京下谷根岸の居を賜硯堂と称した。

(山内常正)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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