南アメリカ北部のガイアナ,ブラジル国境地域に住むインディオ。人口約700。しかしワイワイ以外の,言語的にも文化的にも近似している3部族が混ざったものと考えられている。言語はカリブ語系に属する。この部族名は自称であるが,アラワク語系の隣族ワピシャナ族にとっては,彼らの皮膚色に似ているマニオクを意味する語でもある。白人との接触開始は1837年。
狩猟はおもに弓矢により,樹上の動物にはクラーレ毒を用いる。吹矢は使われていない。焼畑農耕によって有毒マニオクを中心とする根菜類を栽培しており,無毒マニオクは1950年代後半に導入された。漁労は通常カヌー上から弓矢によって行うが,毒漁も見られる。シャマニズムが発達しており,村どうしの呪術のかけ合いが盛んである。村の内外の区別は厳しく,よそ者の村入りには,長時間の儀礼が行われる。
執筆者:原 毅彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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