わいわい(読み)ワイワイ

デジタル大辞泉 「わいわい」の意味・読み・例文・類語

わい‐わい

[副]
わあわあ1」に同じ。
大声を上げて―と泣いたりするのが」〈谷崎蓼喰ふ虫
わあわあ2」に同じ。「わいわい騒がしい」
うるさく言いたてるさま。また、その声を表す語。やいやい。「わいわい言って催促する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「わいわい」の意味・読み・例文・類語

わい‐わい

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 大声をあげて泣き叫ぶさまを表わす語。わあわあ。
※名語記(1275)四「あかこのなくこゑのわいわいときこゆる如何」
② 大勢の人が一緒になって大声で騒ぐさまを表わす語。わあわあ。
咄本・稚獅子(1774)小児「いけこしゃくな事をいふとしかれば、わいわい、乳の事をいふに」
③ 口やかましく言いたてるさまを表わす語。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士「ワイワイ僕を責立てる」
④ 狐の鳴き声を表わす語。
※集成本狂言・狐塚(室町末‐近世初)「其儘の次郎冠者なれども、己れが身のずつなさにわいわい」
[2] 〘感動〙 わいわいてんのうが紙牌をまきちらす時のはやしことば。
随筆・盲文画話(1827)「はやせや子供、守を取らしょ。ソリャ蒔、まくまくぞわいわいと囃せ」
[3] 〘名〙
※咄本・千里の翅(1773)身ぶり好「わいわいのこわいろまで、つかひおぼへて」
② 転じて、落ちぶれた、みじめな身なりの侍。
歌舞伎男伊達初買曾我(1753)五「お前を半死半生にぶちのめして〈略〉仕舞ひは、わいわいにします」
③ すっかりだめになること。台なしになること。
談義本・当風辻談義(1753)五「提婆達多に金を借させ給ひしが〈略〉終に其金わいわいになりぬ」
④ 何かというと騒ぎたてる、がさつな人。騒ぎ好きの人。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉犬物語「嬢様は〈略〉這般(こん)なワイワイがお気に召す筈が無いサ」

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普及版 字通 「わいわい」の読み・字形・画数・意味

】わいわい

茂るさま。

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【穢】わいわい

雑草で荒れはてる。

字通「穢」の項目を見る

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