我孫子宿(読み)あびこしゆく

日本歴史地名大系 「我孫子宿」の解説

我孫子宿
あびこしゆく

[現在地名]我孫子市我孫子・本町など

水戸道一九宿駅の一つで、千住せんじゆ宿(現東京都足立区)から四番目。小金こがね宿(現松戸市)と下総取手宿への継宿で、小金宿へ二里二一町、利根川青山あおやま村渡船場まで一里九町であった。当宿の東端成田方面に至る道が分れ、分岐点には「これより右布川海道、従是左水戸海道」と記した道標がある。宿は町並を形成し、寛政九年(一七九七)当時は宿内の道の長さ三三八間・横幅三間半(「御用留」小熊家文書)、中ほどで手賀てが沼へ折れるいわゆる鉤形状を呈していた。継立人馬は一〇人・一〇疋、緊急入用の場合には人足三人・馬二疋を置くこととした(同文書)問屋は明治二年(一八六九)の自知禄・宿方議定書(同文書)などによれば、名主四人が兼帯し月番で勤め、御朱印・御伝馬の儀は三役人を除き軒別に勤め、裏店は半方勤めであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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