我物(読み)わがもの

精選版 日本国語大辞典 「我物」の意味・読み・例文・類語

わ‐が‐もの【我物】

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙わが(我)物
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 「わがものがお(我物顔)」の略。
    1. [初出の実例]「いかに公義の大道なればとて、我物にして身をひねる事」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)五)
  3. [ 3 ] ( 我がもの ) 端唄(はうた)うた沢曲名。本調子。文化・文政年間(一八〇四‐三〇)に一中節の都伝内が作曲したという。其角の句をふまえた「我ものとおもへば軽し笠の雪」の句を冒頭に、雪の夜女のもとに通う心をうたったもの。

が‐もつ【我物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 個人所有物自分の物。わがもの。
    1. [初出の実例]「我物 がもつ」(出典:落葉集(1598))
  3. 寺院所属の器物宝物などに対して僧侶個人の所有物。〔俚言集覧(1797頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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